2012年12月14日金曜日

板谷峠にて


米沢と福島をつなぐ板谷峠。
 
板谷踏切から米沢方面をみる
峠駅より板谷駅のほうが低い位置にあります

雪の鉄路 好きです

鉄路は最大33パーミル(1000メートルで33メートル登る勾配)を誇り、東日本地区でも有数の鉄道の難所に挙げられています。今も昔も変わらず、鉄ちゃん心をくすぐる鉄道の要所でもあります(*^_^*)

その福島県境に限りなく近い板谷地区の患者さんから往診依頼があり、時間の都合がつく時にちょくちょく伺っています。

板谷駅近くにある患者さん宅。

家の前を大きなトラックが頻繁に行き来しています。

こんなにトラックが多く行き来するんですね!! 

理由のひとつは、

この先5キロくらいのところに大きな産業廃棄物の最終処理場があること
そして
山形県米沢市板谷地区から産出される優れた天然鉱石「ゼオライト」が産出されるから、

と患者さんの奥様から伺いました。

産業廃棄物の最終処理場には、東日本大震災で津波被害を受けた水産業の廃棄物や腐敗物が多く持ち込まれたそうです。昨年の4月頃から受け入れはじめて、家の前をトラックが通るたびに臭いがすごくてね~、窓も開けていられなかったけどどこかで受け入れてあげないとね~と、話してくださいました。

それとともに13号線沿いにあるジークライト工業で産出している『ゼオライト』という鉱石の名前は知っていましたが、水などの洗浄効果以外の効果を初めて知りました。

ゼオライトは1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故やアメリカの核廃棄物貯蔵所、スリーマイル島の原発事故でも放射性物質(放射線、放射能、セシウム等)を吸着させるために散布されたんだそうです。

この度の福島原発事故に際しても、東京電力は放射能汚染水の浄化にゼオライトを活用している、とのこと。これまで以上の急な需要に迫られて、フル稼働で産出しているそうです。


東日本大震災からの復興のため、米沢の板谷地区が果たしてきた、そして今でも果たしていることを知る機会となりました。
 
新幹線や車で峠を通る際には、東日本大震災の復興に陰ながらの貢献している米沢市板谷地区のことも思い出してください
 
福島のためよろしくお願いします

13号線沿いにサルがいました
寒い冬 がんばれよ!
午後からは米沢市立第三中学校へ
卒業生の中で60名あまりの良い歯の表彰 おめでとう!


 

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